オープンリールテープデッキの修理をやっています。
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修理の事例
重厚長大、高安定性のデッキ TEAC A-6010 を整備した。
1968年製の半世紀も昔のデッキだ。
入手した時は、再生、録音が全く出来なかったがメカトランスポートは動作した。
メカが動けば後は電子回路の整備で録音再生が出来るかもしれないと意を強くして
解析に取り掛かった。
色々確認して行くと、電子回路の故障ではなく、トランスポートとアンプを結ぶ
ケーブルがない事にはどうにも操作制御が出来ない事がわかった。
(画像をクリックすると見易い大きな画像になります)
しかし、このケーブルは丸型8ピンの雄雌プラグで8本の配線が必要だ。
このケーブルが付属していなかったので、丸型8ピンのプラグを探しに
秋葉原に出かけた。
秋葉原に出かけるという事は、部品購入よりも「青島食堂」でラーメンを食べる
のが優先になり、食べ終わってから部品屋さんに行く事になる。
探したが昔の丸型8ピンプラグなどどこにも売っていない。
作るしかない!
雄雌コネクターを使ってトランスポートとアンプ側から8本の配線を出して、
中間でコネクターを接続する事にした。
8本の配線を間違いなく引き出すのは結構慎重にやらなければならない。
間違うと電源回路などは簡単に壊れてしまって余計な修理が増える。
回路図と首っ引きで8本の接続箇所を確認しながらケーブルを作った。
恐る恐る通電動作をさせてみると一発で再生音が出た。
この勢いで、録音系の8ピンケーブルを作ろうかと思ったが、こっちの
ケーブルはシールド線を4組組み込まなければならないので作業難易度は一挙に高くなる。
今回は録音を諦めて再生専用機に徹する事にした。
しかし、再生音は安定していて安心して聴けるのがこのデッキの良さだ。
周波数特性もワイドでフラット。
(画像をクリックすると見やすい鮮明な画像になります)
オープンデッキの黎明期の機種だが、すでに
完璧に完成の域に達している。
流石はTEACデッキだ。
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