AKAI GX-280D

2b
実はこの機種は劣化進行がどんどん進む機種で、治してもしばらくすると
新たな不調が出てくる。
この機種の他にもいくつか同じように劣化がどんどん進む機種がある。
機種名は差し控えるが、その様な機種をメンテ依頼されても丁重にお断りする
対象になる。

2)サーボ回路のケミコン不良
このGX-280Dはそのような難しい機種なのだが、一度メンテした機種なので
新たな不調に対しては、何とか治そうと受託した。

保管場所が海風が入る場所でもあったとの事で、錆が凄まじい。
前回磨いたところも錆が出ている。

3)ヘッドの錆
恐らく見えない所にも錆が出ていて接触不良や、部品不良が起きたのだろう。

症状は、回転ムラが不規則に悪化するという事だ。
2)サーボ修理 全バラ
2)サーボ基板 部品交換(VR)
不規則な症状は対応が難しい、むしろ回転しないとか、回転数が早めだとか
遅めだという悪いなりに症状が一定している方が原因解析が簡単で対策も打ちやすい。

 

怪しい所は全部治して、性能を測定すると素晴らしい高性能機になった。
周波数特性 19cm L、R
整備前後 歪、ノイズ
使用場所も今度はさびやすい環境でない所にするとの事なので今度は安心だ。